9月9日の朝にかけて首都圏を直撃した台風15号の影響で千葉県を中心に大規模停電が起きました。
1週間たっても完全復旧とはいかなく、最大で2週間くらいかかるといわれています。
なんでも倒木の多さから作業がなかなか進まないとか。
懸命な作業の末、電気が戻った地域も出てきたのですが、そこではまた別の問題が発生しているようです。
14日午後3時ごろには君津市の倉庫から出火し全焼。
15日午後4時ごろには千葉市中央区で「家から煙が出ている」と110番があり
木造2階建ての家が全焼しています。
両方の火災とも通電火災の可能性があるそうです。
では通電火災とは何でしょう?
その対策や予防も合わせて少し調べてみました。

なかなか電気が戻らないんだね

電気が戻るときも気をつけなきゃいけないんでしょ
通電火災
では今回の電気復旧後の火災の原因となった可能性のある通電火災とは何なのでしょう?
通電火災とは、災害などで起きた電線の断絶などにより一時的に電気の供給が止まり
それが復旧したときに起こる火災です。
原因としては壊れたコンセントや断線した電気配線からの火花によって引火したり
ガス漏れが起きているところに通電して引火したり、倒れた電気器具などから発火
などいろいろな原因が考えられます。
早く気づけば初期消火で被害が少なくて済みますが、問題は人が避難所に避難しているときに
電気が復旧し、火災が起こるとき。
人がいないので、気づいた時には手遅れになるかもしれません。
1995年の阪神・淡路大震災では、原因が判明している火災の6割が通電火災だったといわれています。
対策
通電火災が起きないようにするためにはどのような対策が有効でしょうか?
まず、災害後には使用中の電気機器のスイッチを切り、コンセントを抜いておくことが
有効だと思われます。
避難する場合にはブレーカーを落としてから家を出ることも大切です。
電気が復旧し、機器のスイッチを入れるときはガス漏れをしていないか、機器が壊れてないか
コードが切れたりしていないか、ということをチェックすることも必要ですね。
予防
では、普段から気をつけておけばいいことは何でしょう?
ヒーターなどの暖房器具のそばには紙などの燃えるものを置かないようにすることが必要ですね。
もし、誰もいない時に電気が回復してヒーターのそばに紙が置いたままだと火事になる恐れもありますし。
使わないコンセントは抜いておくこともいいでしょう。
そして、ブレーカーの位置をきちんと確認しておくことも必要です。
災害後、避難するときはあまり時間がないかもしれないので、すぐにブレーカーを
落とせるようにしていたらいいでしょうし。
まだ、停電や断水が復旧しておらず、苦しい生活を送っている人たちがいます。
できるだけ早く復旧されることを願うばかりです。


そういう火事もあるんだね

避難するときにはとっさにブレーカーのこととか考えられないしね
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