4月22日放送の「世界の何だコレ!?ミステリーSP」では世界の怪事件SPが
放送されます。
1986年、沖縄に来ていた女性がホテルで急死を遂げました。
解剖が行われ遺体に不明な点が多いのですが、死因を明確につかむことができません。
疑惑は多額の保険金をかけ、旅行で途中まで一緒にいた亡くなった女性の夫に向いていくのですが
夫には鉄壁のアリバイがあぅたそうです。
この事件はおそらく「トリカブト保険金殺人事件」でしょう。
マスコミが警察を動かした事件でも有名です。
どうやってアリバイを崩せたのでしょうか？少し調べてみました。
トリカブトが有名になったんだっけ？
怖いね
沖縄で女性の死
1986年、神谷と妻は沖縄県へ旅行に行きました。
翌日には元ホステスの奥さんのホステス時代の同僚3人も合流します。
石垣島へ行く予定でしたが、神谷は「急用を思い出した」と大阪へ帰ってしまいました。
4人は石垣島に到着し、ホテルにチェックインすると奥さんが急に大量の汗をかき始め
けいれんを起こしたのです。
救急車で八重山病院に搬送されましたが、午後死亡が確認されました。
遺体は解剖が行われ死因を急性心筋梗塞と診断しますが、不審に思った解剖を行った教授は
心臓と血液を保存したのです。
捜査
ある日、写真週刊誌の編集部に電話がかかってきました。
電話を掛けたのは亡くなった女性と旅行に出かけていた3人のうちの一人。
「旅行中に友人が急死しましたが、死に方がおかしいんです。」
警察はとりあってくれなかったのだとか。
そこで女性の葬儀に行ってみると、神谷側の参列者は一人もいなかったそうです。
取材を始めると夫の神谷に怪しい点がいろいろと出てきました。
まずは神谷の用意した供花の名義会社が実在しなかったこと。
奥さんとの結婚直後には巨額の生命保険も掛けられていました。
それは4社にも上り、総額は2億円に近かったそうです。
しかも、保険加入は奥さんが亡くなるわずか20日前で掛け金は一度しか支払われていませんでした。
（保険金は告知義務違反でおりなく裁判になりましたが、神谷が途中で訴訟を取り下げています）
さらに恐ろしいことに神谷の前の二人の奥さんも不審死だったのです。
数回、週刊誌で記事が出ると警察も捜査に乗り出します。
1991年、神谷は横領の容疑で逮捕され、その時に保険金殺害の可能性も浮上しました。
そこで当時の心臓と血液を調べるとトリカブトの毒が検出され、殺人と詐欺未遂で再逮捕することに
なりました。
アリバイは
しかし、トリカブトの毒は即効性のある毒で離れていたと神谷にはアリバイがありました。
そのアリバイも解剖を担当した教授に覆されることになるのです。
教授はトリカブトの毒アコニチンはフグの毒との配合によってお互いの効力を弱めることができると
証言します。
理系に強かった神谷は大量のトリカブトとフグを購入
アパート内で大学で使われるような器具を使いマウスで実験を繰り返していたのです。
奥さんは神谷からサプリメントとしてカプセルを渡されていました。
その後、無期懲役が確定。
神谷は無実を訴え本の出版などもしましたが、2012年に刑務所で病死しました。
自分で毒薬を作っていたんだ
教授が血液を保存していなかったらわからなかったかもしれないね
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