2011年3月11日、日本に未曽有の被害をもたらした東日本大震災が起きた日です。
岩手県陸前高田市は津波などの被害により全世帯の7割が被害を受けたました。
その陸前高田にあった老舗しょうゆ蔵「八木澤商店」も津波による大きな被害を受けることになります
が奇跡の復活を遂げたのです。
その様子が6月3日放送の「逆転人生」で放送されます。
どのようにして復活できたのでしょうか?
少し調べてみました。

津波によりほとんどが流されたんだろうね

どんな奇跡があったんだろ?
八木澤商店
八木澤商店は1807年(文化4年)創業という大変歴史のある醸造業の会社です。
1807年というと時代は江戸時代、江戸幕府の将軍は11代徳川家斉の時代。
酒蔵から始まり、第2次大戦後に味噌・しょうゆ製造業を始めました。
しょうゆと言えば、スーパーの安売りの目玉商品のような低価格が求められていたような時代に
地元産の原料と木桶による仕込みなどを使い、伝統的なしょうゆづくりを復活させ、一石を投じたのも
八木澤商店でした。
そんな八木澤商店のしょうゆは全国的にファンがいて親しまれてきましたが、そこに津波が襲ってきたのです。
震災からの復活
2011年3月11日、巨大地震による津波はすべてを流していきました。
店舗だけでなく、工場や倉庫に貯蓄していた原材料までも。
被害総額は2億円を超え、残ったのはトラックが2台。
そのときにもろみまで流されてしまい、元のしょうゆの味を再現するのが絶望的となってしまったのです。
しかし、研究用に微生物研究所にあずけていた4キロのもろみは何とか無事でした。
そのもろみを使い、八木澤商店は再建を目指します。
9代目の社長・河野通洋さんが社長に就任したのは震災の直後。
「ここは若さだろ」ということで多少食い気味にやります!となったとのことです。
社長に就任してからまず最初にしたことは雇用を守ることと給料を全額払うこと。
2011年年12月岩手県一関市花泉町につゆ・たれ工場を借り、しょうゆ加工品の製造を開始
します。
スイーツ事業にも進出し、みそをつかったお菓子「みそパンデロウ」が大ヒット。
国と県からの補助金も受け、さらにクラウドファウンディングで資金を集め
2013年2月には自社工場による、しょうゆ製造を再開。
このとき4キロだったもろみは拡大培養されて160キロのもろみとなって
新工場へ帰ってきました。
震災前は醤油の販売先はほとんどが地元の水産加工業だったのですが、
飛躍的に一般販売が増えたそうです。
奇跡の醤
【陸前高田ランド】昨年の優勝記念グッズ「優勝(醤)油」でコラボした八木澤商店の名物「みそフランク」が今回も登場!!肉汁たっぷりプリプリの1本はボリュームたっぷりです!! 他にも「奇跡の醤」や「割り醤せんべい」なども販売します!!【プロモ】#frontale pic.twitter.com/J7RA4oYAoX
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) 2019年5月30日
震災前のもろみを培養し、仕込み、ゆっくりと熟成させ仕上がったしょうゆ「奇跡の醤」
2015年度にはグッドデザイン賞を受賞したそうです。
ネットショッピングでも販売されているので、一度お手元にどうですか?


いろいろな縁があり、再建できたんだね

歴史が途絶えなくてよかった!!
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