9月23日放送の「世界まる見え!謎解きミステリークイズSP」では施工から13年たっても
ドイツの空港が紹介されます。
総工費が2600億円もかかり、2012年に開港予定でしたが7年たつ2019年になっても開港していないのです。
ドイツと聞くと真面目で期限ピッタリに完成させそうなイメージがありますが。
なぜなのでしょうね?
この空港はドイツのベルリン・ブランデンブルク国際空港。
ベルリンといえばドイツの首都でもある、大都市です。
なぜこのベルリン近郊の空港が開港されないのか、少し調べてみました。

開港予定から7年もたっているんだって

2020年10月から開港って言ってるけど大丈夫なのかな?
ベルリン・ブランデンブルク国際空港
今日は羽田空港開港記念日。ドイツの首都ベルリンも新たな玄関口となる新空港🛫を建設中です。そう、まだ、建設中です。
2006年に着工したベルリン・ブランデンブルク国際空港は当初2011年11月に開港予定でしたが、度重なるトラブルで再三延期、現在は2020年10月に開港の予定です✈️できるかな〜? pic.twitter.com/efefXNWVOJ— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) August 25, 2019
東西ドイツ統一後に1934年に開業したベルリン・シェーネフェルト空港を
ベルリン最大の空港として拡張する計画が立てられます。
南側に滑走路・施設などを追加し、ベルリン・ブランデンブルク国際空港として再開港するのですね。
当初2006年に建設を開始し、2012年に開港の予定でした。
しかし、メディアから「恐怖の建築現場」と呼ばれるように工事が遅れているのです。
空港拡張プラン
まず、開港の予定が狂ったのは新たな空港拡張プランからでした。
施設を拡張しショッピングモールを作り、2階建て大型旅客機「A380」の離着陸が
できるように滑走路を整備すると決まります。
どこの航空会社もA380をベルリン・ブランデンブルク国際空港に飛ばすとは発表していないのにです。
この空港拡張プランにより、建設中の空港は再設計をしないといけなくなりました。
それは階段やエレベーター、出口や窓などいくつもの改築を余儀なくさせるものだったのです。
2009年、建築現場の規模は20万平方メートルから35万平方メートルまで拡大されました。
工事は7社の土建会社と数百の下請け会社に分配され、追加工事の続出により様々なトラブルを抱えていきます。
防火システムの不備
2011年10月、査察団が開業のリハーサルや防火対策のチェックのために訪れました。
このような巨大な空港で火災が起きると大惨事になりかねません。
防火設備は最も大切なチェック項目でしょう。
この査察により判明しますが、ベルリン・ブランデンブルク国際空港の防火設備は
めちゃくちゃだったのです。
一部の火災警報器は全く作動しなく、作動する警報器も違うターミナルで音がなったりしたのですね。
この原因は急ピッチで敷いた長さ100キロもある絡まったケーブルでした。
加熱ケーブルのそばに高圧電源ケーブルがあり危険だったり、煙排出ダクトも全く機能しなかったのです。
この調査結果により電機関連会社のシーメンスとボッシュ、空港運営会社の間で責任転嫁が始まったといいます。
空港の社長と特別委員会は空港の防火システムに対し、革新的な応急処置を考案します。
それは空港内に携帯電話を持たせたアルバイトなど800人を設置し、煙を感じたら
空港の消防署に報告するという方法です。
もちろん許可はおりませんでした。
2012年5月、開港の4週間前に空港のシュワーズ社長は記者会見で「開港期限を守れません」
と発表することになりました。
その後もたびたび延期が続き、現在は2020年10月に開港予定と発表されています。
工費も当初計画の20億ユーロから70億ユーロに膨らむ見通しとのことです。


無理な工事だったのかな?

途中での変更が多かったみたいだね
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