11月4日の「世界まる見え!ウソかマコトかSP」では7秒で記憶を失くす男のことが
取りあげられるそうです。
7秒というとほんの少しの間。
考えてから実行しようとする途中に忘れてしまいそうな気がします。
その人はクライブ・ウェアリングさん。
一見どこにでもいそうなイギリス人の男性です。
クライブさんは身に起きたこと、話していることなど7秒建つと忘れてしまうらしいのです。
なぜそのようになったのでしょう?
少し調べてみました。

行動ができないんじゃないの?

生活はどうしているのかな?
クライブ・ウェアリング
クライブ・ウェアリングさんは音楽家で指揮者兼ピアニストとして成功していました。
BBC(英国放送協会)の音楽番組や芸術、教養番組などを取り扱うラジオ3のために
作曲をしたこともあり、ルネサンス期の作曲家研究の第一人者でもあったそうです。
20歳年下の奥さん、デボラ・ウェアリングさんとも結婚生活を送っていました。
しかし、1985年に生活が一変することになるのです。
ヘルペス脳炎
1985年、クライブさんはきわめてまれなヘルペスウィルスが原因の脳の炎症を起こします。
ヘルペスウィルスが脳に行くこと自体がまれで、激しい高熱と頭痛意識障害に苦しみますが
なかなか診断はつきませんでした。
そのために治療が遅れてしまい、奇跡的に命は助かったものの、側頭葉、後頭葉、頭頂葉、前頭葉に穴をあけて
脳のなかで短期記憶と長期記憶の橋渡しをする海馬が完全に破壊されてしまったのです。
そのためクライブさんは記憶というものができなくなってしまい
数秒するとすべての出来事を忘れてしまいます。
彼にとって、時間というものは現在の今だけとなってしまったのですね。
クライブさんは長い昏睡状態から目覚めたばかりのような感じを繰り返すことになるのです。
思考を確認するために日記を手渡されたこともあります。
その日記は毎日、「自分は今目覚めている」という内容を繰り返し書いていたそうです。
クライブさんは繰り返します。
「たった今目覚めたよ、愛しているダーリン」
奥さんのデボラさんへの愛は変わらなかったのですね。
その後
クライブさんが病気になった時のデボラさんは27歳。
若いので周りから別れを進められたこともあったそうです。
実際デボラさんは新しい道を探そうとしたこともありました。
病気により荒れたクライブさんに8年間付き添った後に介護施設を建設し、離婚したのです。
離婚後アメリカに移住しますが、自分がクライブさんを求めていることを感じ2000年に再婚しました。
クライブさんは時間がたつにつれ変化しているそうです。
少しですが、記憶している単語が増えました。
もしかしたらデボラさんとの新しい記憶が少しずつ生まれてきているのかもしれません。


これだけ医学が進歩しても脳のことはわからないことだらけだね

愛が支えになっているんだろうね
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