来年は東京オリンピックが始まります。
柔道は日本が強いし、要注目の競技ですね。
実は前回の2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道で金メダルを獲得した女性選手がいます。
この選手ブラジルのファベーラと呼ばれる貧民街出身だったことでも話題となり
そして日本人コーチもメダル獲得のために重要な役割を果たしていたのです。
この様子は7月22日放送の「逆転人生」で「逆転金メダルスラム街の奇跡」として放送されるそうです。
どのような話なのでしょう?
少し調べてみました。

ファベーラって聞いたことあるよ

サッカー選手だとファベーラ出身もいるんだよね
ハファエラ・シルバ
今大会ブラジル一つ目の金メダルを獲得したラファエラ・シルバ選手は、ファベーラ出身の黒人女性。社会格差や人種差別等の大きな壁を乗り越え、やっと勝ち取った金メダルがブラジルの子ども達の希望になれば、と語った。 #オリンピック pic.twitter.com/P4gViIPfEn
— オリンピック (@gorin) 2016年8月13日
ハファエラ・シルバ選手は1994年にブラジルのリオデジャネイロ市で生まれます。
彼女が生まれたのは2002年に大ヒットした映画「シティ・オブ・ゴッド」の舞台ともなった
ファベーラで暴力事件や麻薬がらみの犯罪は日常茶飯事の場所でした。
そのため父親が娘を犯罪に巻き込まれないようにするため、7歳のシルバ選手と姉に柔道を習わせたのです。
その後シルバ選手はスポーツを教える非営利団体のサポートを受け、柔道に励み
2008年にはタイのバンコクで行われた世界柔道ジュニア選手権大会で57キロ以下級に出場し
優勝という成果をあげました。
2012年のロンドンオリンピックにも出場しましたが、そのときは2人回戦で敗退。
するとその敗退に憤慨したブラジル人などがシルバ選手のツイッターに黒人であることへの
人種差別的な書き込みを行い、それが相次いだのです。
この時シルバ選手は20歳でしたが、真剣に引退を考えるほどの出来事でした。
藤井裕子
柔道世界選手権で、日本人女性がブラジル男子代表の監督を務めています。同国の男子チームでは初の女性監督です。
愛知県大府市出身の藤井裕子さん。中学時代に全国大会2位の実績はあるが、シニアの国際大会に出られる選手ではありませんでした。pic.twitter.com/9Z8cnEg87L 「変化を」 ブラジル柔道男子、監督は36歳日本人女性:朝日新聞デジタルアゼルバイジャンの首都バクーで開催中の柔道世界選手権で、日本人女性がブラジル男子代表チームの監督を務めている。同国の男子チームでは初の女性監督だ。 愛知県大府市出身の藤井裕子さん(36)。中学時代に…— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年9月24日
藤井さんは5歳で柔道を始め、高校生の時は全国大会で活躍しましたが日本代表には縁がなく
24歳で引退。
その後、留学先のロンドンで熱心な始動が目に留まり、イギリスの女子代表コーチに抜擢されます。
2012年のロンドンオリンピックではイギリス女子代表は銅メダルと銀メダルを獲得しました。
そして、2013年5月にはブラジル女子代表のコーチに就任することになったのです。
リオデジャネイロオリンピック
2016年8月、リオデジャネイロオリンピック柔道57キロ級決勝戦。
シルバ選手はモンゴルの選手を破り、金メダルを獲得したのです。
メダルを獲得してから10日後、人種差別のフォーラムに参加した後の記者会見で
人種差別をした人への回答がこの金メダルと涙ながらに語ったのですね。
シルバ選手は人種差別に対抗するだけでなく、ファベーラで暮らす子供たちの希望にもなっています。
藤井さんはその後、功績が認められブラジル男子ナショナルチームのコーチに就任しました。


海外で指導者として好成績を残すのはすごいね

言葉や習慣の壁を乗り越えるのは大変だったろうね
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