環境問題。
最近だとマイクロプラスチックの問題が盛んに提起されています。
報道されると敏感になってしまいますね。
過去にはダイオキシンの報道があったことがあります。
そのときは産廃処理場が犯人とされ、住民運動が起きたそうです。
しかし、その後の改革により住民との関係が逆転した企業があります。
7月1日放送の「逆転人生」で放送されますが、その企業は石坂産業。
新しく社長に就任した石坂典子さんが改革を成功させ、今では世界中から見学者が来るほどの企業と
なっています。
では、どんな改革だったのか?
少し調べてみました。

産廃業者というとあまりイメージがよくないもんね

でも、そのイメージを浴したから見学者が殺到しているんじゃ
石坂産業
戦後、高度経済成長により大量生産・大量消費によって多量に廃棄される廃棄物を目の当たりにし
資源の未来の在り方を見据え、廃棄物の再生事業への夢を抱き現在の代表取締役石坂典子さんの
お父さん、石坂好男さんが昭和42年に土砂処理業として会社を設立しました。
昭和50年に 産業廃棄物収集運搬処理業を開始。
昭和62年には有限会社石坂組→石坂産業株式会社へと商号を変更しました。
新たな事業を始め、新たなプラントも建設し事業は順調だったのですが。
ダイオキシン報道
時代は1999年、世紀末を迎えます。
そのとき現在の報道ステーションの前身番組と言ってもいいニュースステーションである特集が組まれました。
「汚染地の苦悩 農作物は安全か?」という特集が組まれ、「所沢市のホウレンソウをメインとする野菜から、高
濃度のダイオキシンが検出された」と報道されたのです。
この報道により埼玉県のホウレンソウを中心とした農作物は半額以下になったり、スーパーなどで
扱われなくなるという大騒動に発展したのですね。
そのせいで「ダイオキシンを出している産廃業者が悪いんだ!」と住民の抗議行動が始まったのです。
地元から大バッシングを受け、取引業者は減っていき、社員の4割が辞めてしまいます。
実はこの報道は誤りでダイオキシンをふくんでいたのは煎茶であり野菜ではなく
そのダイオキシンも健康に被害を及ぼす量ではなかったのです。
テレビ朝日が誤報を認めても、一度ついたイメージはなかなか戻らなく誰も耳を貸しませんでした。
そんな逆風の中に二代目社長に就任したのは当時社員だった長女の石坂典子さんでした。
奇跡の逆転劇
社長になったのは2002年、石坂典子さんが30歳のころです。
まずは抗議に来ている地域の人との信頼関係を築かないといけません。
プラントを作り直したりの改革は進めていましたが、地域の人は理解してくれませんでした。
そこで考えたのが里山再生です。
まず荒れた森を整備し、2003年に花木園という地域の人につかってもらう
里山公園を完成させました。
すると「すてきな公園だね」と認めてくれる人が出てきたのです。
そこで公園を広げようとすると「土地の手入れをしてくれる」と口コミが広がり
土地を貸してくれる地権者がどんどん現れてきたのです。
2014年には東京ドーム4個分の面積を持つ里山をまるごと環境教育の学校に見立てた
「三富今昔村」を開業しました。
ここは「自然と共生する暮らし」が学べるテーマパークとなっています。
地域の荒れていた里山を復活させ、住民との信頼関係を築けたのですね。


地域に貢献していたら信頼もついてくるんだよね

それにしても行動力がスゴイね
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