7月12日には「世界の仰天詐欺事件!」が放送されます。
その中でスティーブ・ジョブズの再来と呼ばれた美人カリスマ詐欺師が起こした
総額740億円もの詐欺事件が取り扱われるようです。
スティーブ・ジョブズといえば【アップル】の創業で有名ですね。
そのジョブズの再来とまで言われた人が詐欺をしたのですから引っかかってしまったのでしょう。
その詐欺師とは最年少の女性億万長者となったベンチャー企業のカリスマ経営者エリザベス・ホームズ。
「医療を救う確信的な技術」を発明したとして
財政界の大物や投資家から740億円もの資金調達に成功しました。
どのような手口を使ったのでしょう?少し調べてみました。

すごい人だったの?

医療関係の詐欺?
エリザベス・ホームズ
セラノス、血液検査施設を閉鎖へ 人員も40%削減 https://t.co/4aqPW40FdO 臨床検査サービス会社セラノスと創業者のエリザベス・ホームズCEOは、低価格のさまざまな血液検査サービスを消費者に直接提供するという中核事業を大幅に縮小することになる pic.twitter.com/YUh53rMFI7
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) October 6, 2016
エリザベス・ホームズは1984年にアメリカのカリフォルニア州に生まれます。
2003年にはスタンフォード大学化学工学科を19歳で中退。
採血テストのベンチャー企業セラノス社を創業しました。
セラノス社
エリザベス・ホームズは診断を再定義するためにセラノス社を創業したと語っています。
セラノス社は「指先から採取したわずか1滴の血液を使い、コレステロールから遺伝子検査まで
数百もの検査を可能にする技術」という確信的な技術を開発したのです。
さらにエリザベス・ホームズはプレゼンテーション能力も高く、黒のタートルネックと黒のベストを
着ていることから
「ステーブ・ジョブズの再来」「第2のスティーブ・ジョブズ」などと呼ばれ話題になりました。
その後、スタンフォード大学の上級副学部長などの後押しを受け
投資家や企業から投資を受けるようになります。
支援者にはメディア王ルパードマードックやキッシンジャー元米国務長官などがいて
2013年にはアメリカの大手ドラッグストアチェーン「ウォルグリーン」と提携。
会社の評価額は100億ドル近くにまで上がり、エリザベス・ホームズは「最年少で成功した女性起業家」に
選ばれたりとメディアでも大きく取り上げられました。
詐欺
セラノス社は秘密主義でした。
企業秘密ということで革新技術をほとんど明らかにしていなかったのです。
そこでWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)のジョン・カレイロウ記者は独自に調査を始めます。
セラノスは有名弁護士を使い圧力をかけてきましたが、カレイロウ記者は屈しませんでした。
2015年10月、WSJは調査報道を発表しました。
セラノス社が行っていた血液検査はほとんどが一般的な機器が使われていて
革新的な技術というのは実体がなかったのです。
さらに認可を受ける際のデータの捏造の可能性も指摘されました。
セラノスは反論しますが、ほかのメディアの報道も出てきて
2016年には医療保険当局によって臨床検査の免許を取り消されます。
そして2018年には会社は解散となりました。
エリザベス・ホームズは2019年6月に大陪審に11の罪で起訴され
2020年8月から裁判が始まり、最高20年の懲役刑と数百万ドルの罰金を受ける可能性があるそうです。


カリスマ性で人々は信じていたんだろう

実際に採血をしていた人がかわいそうだね
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