7月7日の「ワールド極限ミステリー」では
「世界の嘘つき大成敗SP!」が放送されます。
その中で「サッカーが下手なのに26年間プロサッカー選手だった男の謎」
という話があるようです。
サッカーがめちゃくちゃ下手なのに
26年間もプロサッカー選手だった男がいるのだとか。
どうやってそんなに長続きしたのでしょうね?
プロになったことも不思議ですが。
この人はブラジル出身のカルロス・カイザー。
どういう人だったのでしょう?
少し調べてみました。

下手なのにプロ?

しかも26年間って
カルロス・カイザー
このカルロス・カイザーという人すごい過ぎるサッカー選手 pic.twitter.com/g8HQqHRvb6
— 吉川 広海 (@hiromi09581) December 24, 2016
カルロス・カイザーの本名はカルロス・エンヒキ・ラポーゾ。
1963年生まれでブラジルのポルト・アレグレ出身です。
子供のころ、サッカーのスーパースターフランツ・ベッケンバウアーに似ていたことから
ベッケンバウアーのあだ名「カイザー」と呼ばれるようになります。
カルロス・カイザーも多くのブラジル人選手と同じく、貧困からの脱出のために
サッカーを選び
10歳でボタフォゴFRにスカウトされて下部組織に入団。
その後、16歳までCRフラメンゴのユースチームでプレー。
フィジカルに恵まれ、有望な若手選手の一人ではあったそうです。

プロ選手に
1979年、19歳でメキシコのプエブラFCでプロサッカー選手としての
キャリアをスタートさせます。
しかし、1試合も出ることがなく半年で退団。
フィジカルは良かったのですが、ボール扱いがプロと呼べないほど下手だったのです。
試合に出るレベルにないが、プロとして生活したい。
カイザーはブラジルに戻ることにしました。
ブラジルに戻ると記者やロマーリオなど超有名なサッカー選手
と仲良くなることに力を尽くします。
コミュニケーション能力は抜群だったのだとか。
フィジカルにコミュニケーション能力はありましたが、サッカー選手に必要な
ボールテクニックだけがなかったのです。
そこから仲良くなった記者に嘘の称賛の記事を書いてもらい
有名選手にはクラブに推薦してもらいました。
当時はインターネットは普及してなく、簡単に調べたり映像も入手したりは
できなかったのですね。
カイザーは短期間の契約でブラジルの有名クラブ、フラメンゴ、ボタフォゴ
フルミネンセ、ヴァスコ・ダ・ガマなどを渡り歩きました。
医者とも仲良くなり、嘘の診断書を書てもらいます。
入団後は調整のトレーニングをして
数か月すると怪我が再発と診断者を書いてもらい
試合に出ないまま退団するのです。
そのため、ケガで試合に出られなかった不運の選手として扱われました。
人数がたりなくて試合に出なくちゃいけない時もありましたが
その時は開始すぐにレッドカードで退場。
「相手選手にクラブとサポーターを侮辱されたからカッとなってしまった」
と言っていたのだとか。
そんなカイザーですが、フランスにも移籍したりもしています。
もちろん試合には出ていません。
ただ、現役生活の中で1得点は決めているみたいですね。
告白
「カイザー」
9月14日(土曜)13時20分~
会場:神戸映画資料館(神戸市長田区)サッカー史上最強の詐欺師 カルロス・カイザーは、フラメンゴやヴァスコ・ダ・ガマなどビッグクラブに所属していきたが、経歴詐称やハッタリを駆使して契約を勝ち取ってきたフェイクプレイヤー。 pic.twitter.com/rRqPOXDVbi
— 神戸フットボール映画祭⚽2019年9月14日(土曜)開催⚽神戸映画資料館(神戸市長田区) (@kobefff) August 27, 2019
カイザーは2011年に自分の半生を告白。
告白と言っても懺悔的なものではなく、「こういうことをしてきたぜ」
的な感じだったようです。
そこからプレーしないプロサッカー選手として知られるようになりました。
本人は「クラブは選手をだましているから、俺はクラブをだました」と
語っています。
だまされたブラジルの人たちは全く怒ってないのだとか。
逆に面白がっているような気もしますね。
カルロス・カイザーの半生は長編ドキュメンタリー映画にもなっています。


すごい度胸だよね

今じゃすぐに情報が伝わるから無理だろうなあ
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