8月31日には「土曜プレミアム・ワールドポリスカム~世界の警察が撮った重大事件・決定的瞬間~」
という長いタイトルの番組が放送されます。
そのなかで興味深い番組内容が。
なんでも殺人ブルドーザーが町を破壊したというのです。
特撮の題名みたいですが、どういうものなのでしょう?
殺人ブルドーザー。
過去にはアメリカでブルドーザーが町を破壊する事件がありました。
でも、その事件は人への被害はなかったような気がします。
だけど、ブルドーザーの事件というとやっぱりその事件が思い浮かぶんですよ。
なのでその事件について少し調べてみました。

殺人ブルドーザーって言われると自動操縦みたいに感じるね

それはないだろうけど
キルドーザー事件
この事件は2004年6月4日にアメリカのコロラド州グランビーでおきました。
自動車修理業者だったマービンは隣にコンクリート工場が立つと
自分の溶接工場の看板が道路から隠れてしまうので市の計画に反対します。
マービンの反対運動に賛同する市民も現れ、2001年に市に訴訟を起こしますが、敗訴。
その後も運動を続けますが、2003年に地元の新聞が反対運動を非難する記事を書き
反対運動に参加していた市民も離れていきました。
マービンの店は市に抜き打ちで検査され設備の不備のため、罰金と業務改善命令を出しますが
マービンは聞かずに店は営業停止に。
そのままコンクリート工場は建設され、2004年3月にはマービンの父が亡くなり
マービンの婚約者も離れていきました。
キルドーザー
ワールちゃんが言ってるのはキルドーザー事件ね? pic.twitter.com/Ho3N245FwF
— ヴォルケンクラッツァー (@BCS_Wolken) May 21, 2014
思いつめたマービンはオークションでブルドーザーを購入。
そのブルドーザーを鉄板とコンクリートによって外装を補強。
ビデオカメラとモニターを6台設置し、内部からでも外部を確認できるようにしました。
2004年5月末、2か月かけて「キルドーザー」が完成したのです。
暴走
2004年6月4日、マービンは最初にキルドーザーで隣のコンクリート工場を破壊。
通報されパトカーも駆けつけてきますがキルドーザーの前にはパトカーもつぶされてしまいます。
それからキルドーザーは市街地方面に進みます。
警察は対処できずにSWATの派遣を要請、途中で警察署の所長がキルドーザーに飛び移りますが
入口が見つからず制圧には失敗。
実は内部から溶接していて、外に出られない仕組みだったのです。
マービンはキルドーザー制作の時点で覚悟を決めていたのでしょう。
キルドーザーは市役所を破壊、次には新聞社も破壊します。
市長の家も破壊し、工具店に侵入。
そこでラジエーターの故障や建物の崩壊によりキルドーザーの動きが止まりました。
身動きが取れなくなってしまったマービン。
SWATが近づいてきたところ、内部で拳銃自殺をしてしまったのです。
キルドーザーは破壊活動中に拳銃や手榴弾で攻撃されましたが、全くの無傷。
とんでもない強度だったのですね。
事件の被害は建物や車両とで約7億円の被害額でしたが、死傷者はマービンただ一人だけでした。
この事件はニュースで報じられ、キルドーザーが町を破壊している様子も映像で残っています。
今回の番組でも紹介されるのでしょう。


軍隊じゃないと対処できなかったのかもね

市に対する復讐だったんだろうね
コメント